キレイなアドリブをとるための2つのコツ(初級)
アドリブ
アドリブとはジャズなどでよく使われる即興演奏のこと。
英語ではimprovisation(即興演奏)、improvise(即興演奏する)という。
私が初めてアドリブを見たのはまだ高校生の頃だったと思う。
たまたま訪れたホテルのラウンジでピアノ&ダブルベースのデュオがジャズを演奏していた。
コードだけ書かれた小さな楽譜を見ながら延々と演奏しているのを見て、不思議でたまらなかった事を覚えてる。
ピノキオの『星に願いを』を演奏していたのだが、メロディが聞こえたかと思うとすぐに別のメロディが次から次へと溢れてきて、あれ?違う曲かな?と思っているうちにまた聞き慣れたメロディが戻ってくる。
高校生の私には、それがとても不思議で、とてもカッコよかった。
キレイなアドリブのコツ(初級)
ここでいう”キレイなアドリブ”というのは、デタラメではなく聞きやすいアドリブという意味。
アドリブの醍醐味は何と言っても自由さだけど、デタラメになってしまってはせっかくのアドリブも意味がなくなってしまう。
このコツはアドリブだけじゃなく作曲にも役立つので、是非覚えておいてほしい。
それがこの2つ
・コードがわかるフレーズを作る
・コードチェンジをスムーズにする
① コードがわかるフレーズを作る
フレーズだけ聞いても何のコードだよくわからないアドリブは、難解で聞きづらくなってしまう。
例えば左のフレーズはコードの判別が難しいけど、右のフレーズはCm7だと判別する事ができる。
なので、最初はコードが分かるようにコードトーンだけでアドリブをとるのがオススメ。
まずはコードトーンの確認。
Root、3、5、7度
次に9度まで確認。
3、5、7、9度
コードトーンが確認できたら次のステップ。
② コードチェンジをスムーズにする
コレはとってもとっても重要なコツだけど、なぜかあまり誰も教えてくれない。
でも本当にとっても重要。
コードチェンジをスムーズにするというのは、次のコードに移る時に次のコードのコードトーンのうち一番近い音を選ぶということ。
コードチェンジの時になかなかスムーズにアドリブが作れない時は、是非このコツを思い出してみて欲しい。
Root、3、5、7度
3、5、7、9度
この二つのコツを組み合わせて、リズムを加えると聞きやすくスムーズなアドリブができる。
例えばこんな感じ
とか、こんな感じ
この二つのコツが頭に入っているかどうかでアドリブの組み立て方や、メロディの作り方に大きな差が出てくるので、是非試してみてほしい!
レジェンド達のアドリブ(Autumn Leaves)
Bill Evans from Portrait In Jazz
Herbie Hancock from Miles in Berlin
Canonball Adderley from Somethin' Else