コードをおぼえる前に知っておきたい3つのこと
コードのおぼえ方はいつくかある。
メジャースケールの上にできるダイアトニックコードからおぼえたり
音の重なりの度数からおぼえたり
どれも正しいおぼえ方だと思うけど、私は数字や形でおぼえることをオススメしたい。
数字でおぼえると、後々出てくるジャズのコード(テンションコード)を簡単に理解できる。
でもまずは、コードを覚える前に、とても便利な以下の3つを知っておこう!
- 英語のドレミ
- メジャースケールの音の並び方
- メジャースケールの数式
⒈ 英語のドレミ
コードはアルファベットで書かれているので、まず英語で音名をおぼえよう。
ドレミでと同じように、英語の始まりもド=Aだとよかったんだけど、英語はラからABCが始まる。
ちなみに、日本語の音名はドからハニホヘトイロハだけど、これも元々のいろは歌の「色は匂へど〜(イロハニホヘト)」なので、日本語もラから始まっているんだね。
⒉ メジャースケールの音の並び方
ドから白い鍵盤を順番に弾いて上がっていくと「ドレミファソラシド」=Cメジャースケールになる。
でも、ファから白い鍵盤を順番に弾いても「ファソラシドレミファ」≠Fメジャスケールにはならない。
なぜかというと、この二つは音の並び方が違っていて、メジャースケールっていうのは実はとっても不均等な並び方をしているんだ。
ド・レの間隔に比べて、ミ・ファやシ・ドは隣同士くっついている。
ド・レのように間に一つ鍵盤が入っている間隔を「全音(W=Whole step)」、ミ・ファやシ・ドのような間隔を「半音(H=Half step)」という。
メジャスケールっていうのは「W+W+H+W+W+W+H」の音の並びのことをいう。
なのでファから始まるメジャースケールはこうなる。
×「ファ ソ ラ シド レ ミファ」
○「ファ ソ ラシ♭ ド レ ミファ」
⒊ メジャースケールの数式
数式という訳が正しいのかわからないけど、英語では「The Major Scale Formula」という。
数学が苦手な人でも大丈夫、この数式はとっても簡単。
メジャスケール=W+W+H+W+W+W+H
=1234567
つまり、
メジャスケール=1234567
先ほどの図に書くとこんなかんじで、ドの音から1234567となる。
この数字はコードをおぼえるためにとっても重要。
コードでよく見かけると7はこの数字のことで、種類によって♭したりする。
「メジャスケール=1234567」がわかっていると、コードの種類によってどの音を♭あるいは#すればいいのか、簡単にわかるようになる。
なのでまずは、「メジャスケール(W+W+H+W+W+W+H)」を全キーで弾けるようになっておきたい。
おまけ
1オクターブの12音を半音づつ時計まわり並べて、 Cメジャーの音に時計の針をおくとこんな形になる。
これがCメジャースケールの形。
当たり前のように思っていた「ドレミファソラシド」が、とっても歪な形をしているのがよくわかると思う。
もちろん、メジャースケールはどの音から始めてもこの形になる。
たとえばFメジャースケールの形はこう。
次回は、いよいよ形からコードをおぼえる!