pianeco

もっと自由に音楽したい人へ。ニューヨークで学んだ音楽の話。

はじめてのモード 

音楽理論(あるいはジャズ理論)を勉強していると、モードのあたりでなんだか混乱して脱落してしまう人も多いと思う。

でも、モードって考え方によってはそんなに難しいものではない。

知っているとやっぱり便利だし、きっとあなたの音楽を広げてくれるだろう。

だから今回はその難しそうなモードを、イントロダクションからザックリとした使い方まで、できるだけわかりやすく伝えたいなぁと思ってこれを書き始めた。

できれば5線譜も使わずに。

 

モードとは

1つのスケールの中に含まれているカラーの違う音の並びのこと。

日本語では「教会旋法(チャーチモード)」と呼ばれるもので、「グレゴリア聖歌」とか「ギリシア旋法」なんていうキーワードも出てくるけど、ここではその性質にフォーカスしたいのでまずカラーの話から始めよう。

 

モードの絵の具

たとえば、7色入りの絵の具があるとする。

だいたい一通り大事な色が入ってるベーシックな絵の具セット。

 

f:id:pianeco:20180911154917j:plain

もう一つ、同じように7色入りだけど全体のトーンがパステル調の絵の具セット。

f:id:pianeco:20180911154928j:plain

この2つの絵の具セットにはそれぞれBasic、Pastelっていうテーマがあって、入っている色は似ているけどトーンが異なる。

一番左はどちらも赤だけどBasicな赤とPastelの赤は色が少し違うよね。

もし他にSmokyとかVividとかの絵の具セットがあったとしても、やっぱりそれぞれの赤はどれも微妙に違うだろう。

 

この絵の具セットのテーマと入っている絵の具は、そのままスケールとモードの関係に置き換えることができる。

BasicとかPastelとかのテーマがスケールで、その中にある7色の絵の具がモード

つまりスケールの中には7種類のモードが入っているということ。

そして、どれ一つとして同じ色はない。

 

そうなるとモードってものすごい種類があるんじゃないかと思うかもしれないけど、実用的なモードを持つ(とくにジャズでよく使われる)スケールはこの4つだけ。

・メジャー(Major)

・メロディックマイナー(Melodic Minor)

・ハーモニックマイナー(Harmonic Minor)

・ハーモニックメジャー (Harmonic Major)

 

なので

4テーマ(スケール)×7色(モード)=28色(モード)

 

この28種類のモードさえ理解すれば、あなたもモードの魔術師になれる。

まだいまいちピンと来てないかもしれないので、ちょっとだけ1つ目の絵の具箱「メジャースケール」を開けてみよう。

 

メジャースケールの絵の具箱

スケールの中にある7種類のモードには、それぞれ名前がついていてどれもラテン語だかギリシャ語だかの難しい名前なんだけど、「エメラルドグリーン」とか「ターコイズブルー」とかの仲間だと思ってもらえると馴染みやすくなるかもしれない。

f:id:pianeco:20180911171202j:plain

これがメジャースケールのモードたち。

どれも聞き慣れない名前で、しかもフリジアンとかリディアンとか、みんなちょっとづつ似ててどうにも覚えづらい。

ちなみにビリジアンっていう色があるらしいけど、きっとこの中にひっそり紛れ込んでも誰も気づかないだろう。

 

使い方(ザックリと)

モードを勉強する上でおそらく一番の謎は、使い方なんじゃないかな。

「ドリアンだとかリディアンだとかの名前をどうにか覚えたけど…それで?一体これで何をするの?」

っていうのがモードの勉強をしていた時の一番の謎だった。

 

でも、使い方も本当はそんなに難しくなくて、絵の具みたいに気軽に使えるはず。

たとえば、

「水色でなんか描いてみよー」

(ミクソリディアンでなんか弾いてみよー)

とか、

「リンゴを赤じゃなくて緑で描いてみよー」

(△7をイオニアンじゃなくてリディアンで弾いてみよー)

みたいに。

そんなに難しい感じしないよね?そうだよね…?

 

今日は「はじめてのモード」なのでさらっと書いてきたけど、少しでもモード(さらに音楽理論も!)に興味を持ってもらえたら嬉しい。

モードを理解していると、他の人とは違う自分の音楽を表現しやすくなるし

(みんなはこの色だけど、自分はこっちの色にしよう!みたいに)、音楽がもっともっとカラフルになるだろう。

 

次回はそれぞれのモードの仕組みと、モードのコード!

きっと!

See you soon!