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もっと自由に音楽したい人へ。ニューヨークで学んだ音楽の話。

コルトレーンチェンジ 応用編②作曲に取り入れる

更新が随分遅くなってしまいましたが、前回前々回のコルトレーンチェンジのつづき。(とりあえずのコルトレーンチェンジ完結編)

今回はコルトレーンチェンジのアイディアを使って曲を作ってみる。

まずはコルトレーンの曲を見ていこう。

 

Countdown

 

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1段目には3つのメジャー7のコード(maj7)が出てくる。

2小節目のB♭maj7、3小節目のG♭maj7、それと4小節目のDmaj7。

この3つは前回、前々回から何度も出てきているが長3度の関係にある。

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次に2段目を見ていくと、同じようにA♭maj7、Emaj7、Cmaj7の3つのメジャーコードが出てくる。

こちらも長3度の関係にあるが、1段目と別の種類の長3度グループだ。

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3段目は1段目と同じ種類のメジャーコードが順番を変えて、G♭maj7、Dmaj7、B♭maj7の順に出てきている。

そして4段目は、1〜2小節目のコードと同じ。

もう少し詳しく書くとこんな感じになる。

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大きく見ると、ツーファイブワン(Key D: Em7 - A7 - Dという終止の形)のツー(Em7)とファイブ(A7)中に2回の転調が入っている形になる。

今回はこのアイディアを元に曲を作っていきたいと思う。

 

作曲

工程1:好きなキーを3つ選ぶ

コルトレーンチェンジでは長3度の関係にある3つのキーを使っているが、そのままだとあまりにもコルトレーンチェンジそのものになってしまうので、自分の好きなキーを選んで自分の『MYチェンジ』を作ってしまおう。

今回私が選んだのはC、E♭、B♭の3つ。

私の大好きなマイナーセブンコードの構成音だ(Cm7の1度、♭3度、♭7度:)。

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工程2:同じ形の他のグループを作る

1で選んだC、E♭、B♭と同じ形のグループを他にいくつか作る。

いくつでもいいのだけど、今回は短3度づつ上に重ねて全部で4グループを作った。

① C、E♭、B♭

↓ (短3度上)

② E♭、G♭、D♭

↓ (短3度上)

③ G♭、A、E

↓ (短3度上)

④ A、C、G

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工程3:Countdownの要領でコードを並べる

まずはCountdownと同じ要領で先ほど選んだコードC、E♭、B♭を並べてみる。

次に、代理コードやIIm7(IIm7 in keyC=Dm7)を加えたりして自分の好きなように調整する。

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工程4:メロディーをのせる

ここが一番楽しいところ!

コードが決まったら、その上に好きなメロディをのせていく。

転調が多いので、不自然にならないようになるべくコードトーンに沿ってのせていくのがコツ。

あと、転調する時に次のコードとの共通音でメロディをつないでいくと自然な流れに聞こえる。

最後にタイトルをつけて出来上がり。

11月なので「I remember April」的に「I remember November」にしようかと思ったけど、語呂がいいので『Remember November』に決定。

(私はいつもこんないい加減な感じでタイトルを決めてしまう。。)

 

こちらが完成した曲f:id:pianeco:20171119095244p:plain

 

 

コルトレーンチェンジを知らなければ、こういうコード進行の謎を解き明かす事は難しいかもしれないけど、3回にわたって理解を深めてきた私たちは、もうこのコード進行のトリックを見破る事ができる。

「あれれ〜?おかしいなぁ?コルトレーンチェンジみたいになってるよ〜?」っていう具合に小柄な名探偵ごっこもできる。

複雑に見えるかもしれないけど、今回作曲に使ったように"コルトレーンチェンジ的なアイディア"だけならきっともっと手軽に使えると思うので、ダイアトニックだらけの曲作りから脱け出したい人はぜひ、ぜひ試して見て下さい!

 

そして今回伝えきれなかったコルトレーンチェンジのお話は、またの機会に! 

 

 youtu.be