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pianeco

もっと自由に音楽したい人へ。ニューヨークで学んだ作曲や演奏のコツ。

音のテクスチャー Federico Mompou

テクスチャー

テクスチャーを辞書で引くと、生地、手触り、感触、質感などが出てくる。

それだけ聞くと音楽とは何も関係がなさそうだけど、「テクスチャー(Texture)」という言葉は音楽をやっていると、意外とよく耳にする。

例えば「もっとピアノらしいテクスチャーをストックしておいた方がいい」とか、そん感じによく聞くフレーズだ。

 

音のテクスチャー

たとえば服を作るとか、何か手で触れるものを作る場合の「テクスチャー」は辞書通りの意味でわかるけれど、音になるといまいちピンと来ないと思う。

でも音にも質感があると思いませんか?

たとえば高音域で弾くとキラキラした感じがしたり、低音域で弾くともっと温かみが増したり。(あくまで個人的な見解だけども・・)

音は手で触れないし見ることもできないけど、質感のようなものは存在するはずだ。

コットンやメタルや木だって、どうにかすれば弾けるかもしれない!

音のテクスチャーとは、そういったいろんな質感を出すフレーズだと私は思っている。

 

テクスチャーの作り方

①気になるフレーズをさがす

とは言っても、実体のないものをどうやって作ればいいのかわからない。

そんな時私は、自分の好きな作曲家や曲の印象的なフレーズを借りてくる。

今日はフェデリコ・モンポウ(Federico Mompou)先生の曲を参考にしてみる。

Suburbisの1番、動画の2:19あたり。


低音域から高音域に駆け上がるフレーズ、これを今日の「テクスチャー」にしようと思う。

このフレーズはとてもピアノらしくインパクトもあって華やかなのに、右手と左手を交互に弾くのでそんなに難しくない。

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左手と右手を交互に弾きながら、オクターブ上の全く同じ音を弾いている。

ちょっと試してみるとわかるけど、本当にそんなに難しくない。

 

②自分の好きな音に置き換える

構造が分かったら、次は自分の好きな音にかえてみる。

好きなコードでもスケールでも、なんでもOK。

ただ肝心なのは、自分が弾きやすい事。

これが意外と難しかったりする。

私が置き換えたのはこんな感じ。

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コードとしてはA♭m7

左手が3音、右手が4音で構造は全く一緒。

これでオリジナルテクスチャーが1つ完成。

簡単に弾ける割にはゴージャスに聞こえるので、Am♭7の時にオススメ。

 

③構造を少し変える

さらに発展させたい場合は、音だけでなく構造自体も少し変えてみる。

たとえば音の数を変えてみる。

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これは左手も右手も3音づつで、コードはC7♭9#11。

もっと簡単に言うとCトライド(3和音)の上にF#トライアドを乗せたものだ。

コード感がはっきりしているので、使いやすいと思う。

 

④もっともっと構造を変える

さらにさらに発展させたい場合は、さらにさらに構造を変えてみよう。

音数を左手2音右手3音に変え、右手を固定したまま左手に動きを出してみた。

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次は逆に左手を固定し右手に動きを出してみた。

このままでも十分曲になりそうな効果的な「テクスチャー」ができたと思う。

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たったこれだけの作業でも幾つかのテクスチャーを作る事ができる。

次の作曲や演奏などの機会に、ぜひ「自分のテクスチャー」を織り交ぜてさらにカラフルな曲にしてみて下さい!

 

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