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音楽をもっと自由に 〜音楽理論や作曲のこと〜

裏コード?代理コードを使いこなす!

トライトーン(Tritone)

代理コード(裏コード)とは何かという前に、トライトーンとは何かから始めよう。

直訳すると、トライ(tri-):3全音の、トーン(-tone):音。

全音というのは半音2つ分だから、3全音というのは半音6つ分の事。

ド(C)から数えるとファ#(F#)になる。

要するに増4度の音程を持つ二つの音の事。

そして、ドミナント7thは3度と7度に必ずトライトーンが入っている。

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サークルオブ5th

個人的に、私はサークルオブ5thが大好きなのだ。

暇さえあれば、サークルオブ5thを前に何やら落書きをするのが私のお気に入りの時間。

そもそもサークルオブ5thとは何かというと、12音名が5度づつ並んでいる円の事。

ただ、クラシックなどでは時計回りに5度上がっているものが多いが、ジャズの世界では時計回りに5度下がりになっている。

なぜかというと、ジャズでは#よりも♭が出てくる事が多く、ジャズでよく使うドミナントモーションが時計回りになるからだ。

要するにジャズをやる人にとっては馴染みやすいのだ。

*ドミナントモーション:ドミナント7thから解決する動きの事。

例:G7→C、C7→Fなど

 

 

 

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あとは、#や♭の調号の順番などもこのサークルで覚えられる。

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でも今日はトライトーンをサークルオブ5thで見て行きたい。

トライトーンは最初に言った通り3全音、つまり半音6つの音程を持っている。

オクターブは12音でできているから、ちょうど2等分という事になる。

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代理コード(Tritone Substitution)

substitutionというのが、置換、代理という意味になる。

上記のトライトーンをそれぞれドミナント7thに当てはめたものが、代理コード(裏コードとも呼ばれる)になる。

ちょうど3度と7度がひっくり返るような形になる。

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これをサークルオブ5thで見てみると、こんなふうになる。

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つまり、A♭7の代わりにD7を弾いてOK!!という事。

信じられないかもしれないけども、いいんです。

ちょうど反対側にあるものは、G7→D♭7、F7→B7みたいになんでもガンガン弾いちゃっていいんです!

最初は耳的に違和感があるかもしれないけど、トップの音がスムーズに動くようにすればいい感じになるはず。

演奏や作曲にも使えるので、楽器の近くにサークルオブ5thを貼っておくのがオススメ

貼り用↓

多分次回は、これで絵を描く!?たぶん

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