ハーレムの思い出、Sam Smith「I'm not the only one」
「I'm not the only one」
2〜3年前だっただろうか。
その頃ニューヨークのハーレムに住んでいて、その古いアパートは吹き抜けのような中庭(実際は死の谷のように汚かった)のようなものを挟んで隣の部屋の窓と向かい合っていた。
お互いその窓には常に薄手のカーテンを引いて見えなくしていたけど、隣の住人のあらゆる生活音が聞こえてきた。
鼻歌から夫婦げんかまで、本当にありとあらゆる生活音だ。
こちらがくしゃみをするとカーテンのかかった向かいの窓から”Breath you!”と聞こえてくる事もあった。
(アメリカでは一般的な、くしゃみをした人にかける”お大事に!”的な言葉。)
そのお隣さんが、突如Sam Smithの「I'm not the only one」の歌の練習を始めた時期があった。
ちょうど今くらいの季節に。
そのせいでこの季節になると、なんとなく聴きたくなってまうのだ。
本当に朝から晩までずっと隣から”you say〜”と聴こえてくるので、曲名も何もわからないままメロディをすっかり覚えてしまった。
そしてまた耳に残りやすいメロディなのだ。
(そして歌詞が、、悲しすぎる、、、)
よく使われるノンダイアトニックコード
C E7 Am F
You say I'm carzy
C E7 Am F
'Cause you don't think I know what you've done
C E7 Am F
But When you call me baby
C F C
I know I'm no the only one
(Key: Cの場合)
ほとんどC E7 Am Fの繰り返しで初めから終わりまで構成されている。
E7だけがダイアトニックコードではないノンダイアトニックコードけど、これはAmにスムーズにいくためのドミナント7で、ジャンル問わずとてもよく使われるコード進行だ。
(ダイアトニックコードという言葉に聞き覚えのない方はこちら)
たとえばNina Simonの「I Wish I Knew How It Would Feel To Be Free」もほとんど同じだ。
C E7 Am F G7 C
I wish I knew how it would feel to be free
(Key: Cの場合)
ゴスペルっぽい雰囲気もあるので、そういう曲を作るときにも便利なコード進行だし、メロディが思いつきやすいのでアドリブの練習にもおすすめ!
最後に「I'm not the only one」のクラップ音(拍手)のタメ具合にも注目してみて!
かなり遅い!それがいい!!