私の住んでいるところは、山に囲まれたのんびりとした町で、夜には星がよく見える。 庭からでも色んな星座を確認できるし、車で5〜10分走れば外灯が一つもない真っ暗な場所で星を楽しむことができる。 去年の秋くらいだっただろうか。 車で少し走ったとこ…
もうすっかり北海道では冬になってしまったけど、今年の夏に「天気の子」を見に行った。 キレイな曲がいくつもあったけど、その中の「グランドエスケープ 」という曲のインロトのリズムがとても興味深かった。 「グランドエスケープ」イントロ解析 帰ってき…
7月のおわりに、ものすごい雨の夜があった。 歩きはじめてすぐに小雨が降り出し、これくらいなら平気かなと思ってそのまま歩いていたら土砂降りになってしまった。 土砂降りの中20分歩いて、自宅についてすぐ雨が止んだ。 村上春樹じゃないけど、これ以上な…
素数(そすう)とは、1 と自分自身以外に正の約数を持たない自然数で、1 でない数のことである (wikipedia) どうやらミュージシャンには素数好きな人が多いようで、5拍子、7拍子、11拍子など、素数拍子の面白い曲を作る人がたくさんいる。 今日は13拍子…
前回に引き続き、コードの話。 今日おぼえるコードは、基本的なこちらの4種類。 ・△7:メジャーセブンス ・7:ドミナントセブンス ・m7:マイナーセブンス ・m7♭5:マイナーセブンスフラットフィフス メジャーセブンス 表記の種類は△7、M7、Maj7、maj7…
コードのおぼえ方はいつくかある。 メジャースケールの上にできるダイアトニックコードからおぼえたり 音の重なりの度数からおぼえたり どれも正しいおぼえ方だと思うけど、私は数字や形でおぼえることをオススメしたい。 数字でおぼえると、後々出てくるジ…
この曲は前にも紹介したことがある、雨の日に書いた曲。 pianeco.hatenadiary.com 前回は5連符の練習曲として紹介したけど、ピアノ用に少しアレンジしたので今回は「自由に弾く」ための曲として紹介したい。 前回と大きく違うのは、1小節目に自由に雨を弾…
つい先日、ソロピアノで「テイクファイブ(Take Five)」を弾く機会があった。この曲は、アルトサックス奏者ポール・デスモンドが作った、有名な5拍子の曲。ポール・デスモンドは「テイクテン(Take Ten)」というテイクファイブの兄弟みたいな曲も書いてい…
前回もサラッと書いたけど、モードにはそれぞれ違ったカラーがあって、どれ1つとして同じものはない。 種類が多いので、何のスケールの何番目っていうのを覚えておくと頭の中が整理できるのでオススメ。メジャースケールの3番目みたいな感じに。(英語では…
なんだかバタバタしているうちにクリスマスになってしまった。 今日はこれから教会でクリスマスの曲をいくつか弾くことになっている。 そのためにザッとアレンジしたのが「あら野のはてに(Angels We Have Heard On High)」 youtu.be 時間がなくてリードシ…
音楽理論(あるいはジャズ理論)を勉強していると、モードのあたりでなんだか混乱して脱落してしまう人も多いと思う。 でも、モードって考え方によってはそんなに難しいものではない。 知っているとやっぱり便利だし、きっとあなたの音楽を広げてくれるだろ…
春と呼べる日なんてどれくらいあったんだろ。 長ーくて、寒ーい冬が終わったかと思ったら、もう完全に初夏。 たしか2月くらいに、早く春にならないかなぁと思って「Spring Wind」というタイトルの曲を作ったけど、すっかり季節がずれてしまった。 この曲は…
前回の例にも出したけど、ドビュッシーのアラベスク第一番のようなリズムを3:2のポリリズムという。 1拍に対して右手は8分音符3つ、左手は2つ。 この曲を弾いた事がある人も多いかもしれないが、リズムはきちんと弾けているかな? なんとなく左手の音…
「ポリリズム」とは 複数を意味するポリ(poly) +リズム(rhythm)が合わさった言葉で、複数の異なるリズムを同時に演奏する事。 わかりやすいので言えば、ドビュッシーのアラベスク第1番。 1拍に対して右手は3連符だから8分音符3つ、左手は8分音符2つ…
Stella By Starlight 邦題「星影のステラ」と呼ばれている最も有名なジャズスタンダードのひとつ。 元々はVictor Youngが"The Uninvited"という映画のために作った曲で、マイルス・デイヴィスやエラ・フィッツジェラルドをはじめ、多くのジャズメンに演奏さ…
THE MET ニューヨークにある最も有名な美術館の一つ、メトロポリタン美術館。 観光スポットとしても有名で、いつでもいろんな国の人々で溢れかえっている。 入場料は"pay as you wish"という自分で金額を決められるシステムなので、いつでも気軽に行けるのも…
The Christmas Song ”好きなクリスマスソング”で一番最初に思いつくのが、このMel Tormeの「The Christmas Song」。 タイトルからメロディが思い浮かばない人も多いかもしれないが、きっと耳にしたことがあると思う。 一番有名なのはきっとこのNat King Cole…
猫アレルギーなのに ちょうど去年の今頃、猫を飼い始めたせいで肺炎になりかけてしまった。 毎朝病院で吸入をしないと息ができないほどで、咳がすっかり取れるまでずいぶんかかった。 とくに笑うと咳が止まらなくなるので、なるべくつまらない生活をしようと…
去年の11月にマンハッタンのシェルターから3歳半の女の子の猫を引き取った。 もともと猫が大好きだったのだけど、猫アレルギーだから飼うなんて無理だなと諦めていた。 しかーし、ニューヨークの猫カフェに行ったのをきっかけに、ついに猫愛が抑えられなく…
更新が随分遅くなってしまいましたが、前回、前々回のコルトレーンチェンジのつづき。(とりあえずのコルトレーンチェンジ完結編) 今回はコルトレーンチェンジのアイディアを使って曲を作ってみる。 まずはコルトレーンの曲を見ていこう。 Countdown 1段目…
前回のコルトレーンチェンジのつづき。 (前回のコルトレーンチェンジしくみ編は→こちら) 今日はコルトレーンチェンジを使ってアドリブを作っていこう。 アドリブの作り方 1コルトレーンチェンジ まずは、ツーファイブワン(Key C: Dm7 - G7 - Cという終始…
今年はJhon Coltrane没後50年という記念すべき年のようで、ニューヨークではあちこちでコルトレーンにちなんだコンサートが開かれている。 その中の一つ、Dave Liebman Big Bandのコルトレーンツアー最終日にDizzy's clubというジャズクラブに行ってきた。 E…
Stefano Battaglia (ステファノ・バッターリア) イタリアのミラノ出身のピアニスト。 何年か前にECM好きのドラマーの友人にすすめられて聴いたのが初めてだった。 ECM的なサウンドはもちろん、テクニックも素晴らしいピアニストだ。 今日は彼のテクニカル…
煙が目にしみる 誰もが知っているジェローム・カーンの美しいバラード。 歌詞も切なくって、 -When a lovely flame dies, Smoke gets in your eyes. -恋の炎が消えた時 煙が目にしみる 要するに失恋して泣いてるのだろうけど、とっても素敵な言い回しだ。 今…
アドリブ アドリブとはジャズなどでよく使われる即興演奏のこと。 英語ではimprovisation(即興演奏)、improvise(即興演奏する)という。 私が初めてアドリブを見たのはまだ高校生の頃だったと思う。 たまたま訪れたホテルのラウンジでピアノ&ダブルベースの…
『The Rain Of May 』 去年の今頃だったと思う。 朝起きたら東向きの窓から朝日が差し込んでいて、窓の外を見ると静かな雨が降っていた。 辺りは明るいのに優しい静かな雨が降っていて、それがとても心地よかった。 顔も洗わずにそのままピアノに向かって曲…
スウィングとはジャズ独特のリズムのこと。 ジャズの楽譜でよくこういうリズムの指示を目にすると思う。 でもココで言いたい。 この表記は間違いです!! 私はこの表記がたくさんの人にスウィングの誤解を招いていると思っている。 もしも私が大統領になった…
私はよく思いついたフレーズや、コードを「作曲ノート」にメモしておく。 忘れないうちにと、いつも走り書きのように雑に書いてしまう。 こんな感じに。 今回はこの1小節の走り書き、スケッチから曲を作ってみた。 今回の私の作曲行程はこんな感じ ①スケッ…
Happy New Year!! 明けましておめでとうございます。 昨年はたくさんの方に読んでいただき、スターをつけていただきありがとうございました。 始めた当初はこんなにたくさんの方に読んでいただけるとは思っておらず(こんなにたくさん音楽理論マニアがいると…
北国で育ったせいか、クリスマスにはやはりどうしても雪が見たい。 ニューヨークでは何回か雪が降ったものの積もる程ではないし、今日はずっと雨らしい。 夜更けすぎに雪へと変わればいいんだけど見込みは低そうだ。 そんな時いつも思い出すのが、ジョニ・ミ…